むくむく通信社アーカイブス


文化評論集-2-
あい写真学校&綜合文化研究所の日録-2-
2004.4.1〜2004.4.30

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あい写真学校&綜合文化研究所の日録-1-  あい写真学校&綜合文化研究所の日録-3-



2004.04.01
さくら・サクラ-桜-

さくら満開の季節、4月1日となりました。京都のサクラも満開です。



サイタサイタサクラガサイタ!

桜は小説や写真に多く語られ撮られてきました。
小説なら谷崎潤一郎の「細雪」を思い出すし、
坂口安吾ってのもありますね〜

写真なら東松照明を思い出します。

桜がこの島国を代表する花とすれば、
その背後に何がこめられているのかな〜

陽のあたる場所、最高のもの、晴れの場所・・・
さくらがあらわす表層イメージはこんなところかな。
そうしたら深層あるいは背後に何があるのかな。
政治・権力の構造として読みとってもいいし、
人間の内面構造として読み取ってもいいし、ね。

^o^;^o^;^o^;。まあね、すなおに花を愛でてあげましょう、それからだね。


2004.04.02
光をとらえる

生命の根源を成立させる光をとらえる装置としてのカメラ。
無色透明な光をとらえてみるとこんな写真になりました。



光・ひかりについて考え出すと際限なくイメージが拡がっていきます。
宇宙、地球、海、山といった領域での可視できるもの。
光あたる場所、闇の場所といったイメージ世界の領域。

光って生命体の根源にあるもののような感じがします。
科学領域と非科学領域という分類のなかで、
光を理解していくということは、
この両領域を統合していくことのようにもイメージします。

可視と不可視を統合していく切り口が、いま求められているように思います。
ターニングポイントとしての西暦2004年4月です。


2004.04.03
パンをつくる-1-

自前勝手な手作りパン。名づけて「健康パンちゃん」といいます。
食の問題が巷で話題になるこのご時勢ですが、
その中心となる関心ごとに抵抗しようとしてのパン作りです。



ぱん・パン・麺麭。
本屋さんの書棚にはパンの本がいっぱい!
パンのつくりかた、パンの大全科、天然酵母パン!!
パンを作ることってアーバンライフの豊かさを具現化するもの!!!

そうですね、パンってなにか身近な存在なんです。
長年、朝食はパンとコーヒーの生活者。
食文化のなかにしっかりと根をおろしたパン。

パン作りを手懸りにその文化構造を見ていこうと試みて、
自分の生活構造を考察すること。

新しい生活スタイル、
身も心も新しい人になっていくための、
トレーニングになるかもしれないな〜

春の陽気に浮かされてちょっと飛んでみようかな〜


2004.04.04
朝のたべもの−山の生活編1-

朝の食事はくるみ、ぎんなん、むかご、パン、カフェオレ。
山で採った木の実の素朴な味にまどろむ二人前。



健康パンちゃんにチーズをのせてオーブンで5分焼きます。
そのあとは秋に山で採取した天然素材をそのまま5分焼きます。
くるみ、ぎんなん、むかごの3点セットです。
山の栄養素は山の動物の主食です。
ぼくたちはそのお裾分けにあずかっているわけですね^o^
山の動物はそのまま食べますが、ヒトさまは焼くことを覚えました。

こうして鶯のわたっていく声をききながらの朝食はからだを素朴にします。
無苦無垢庵と名づけられた小さな住まいにも春が訪れてきました。
ここでは気づくこと、気づきを迎え入れること。
未知なるものと向かいあっている感じを覚えます。


パンをつくる-2-自然酵母

パンをつくる。
すべて手元でつくろうと思って酵母菌を培養させています。
ドライレーズンから採ってます。



小麦粉がふくらんでパンになる。
そのふくらむ元は酵母菌、その酵母菌を培養する。
ぼくは「酵母くん」といってますが要は自然酵母です。
世間では天然酵母っていってますがここでは自然酵母です。

ドライレーズンはもちろん有機栽培のものを使います。
もちろんポストハーベスト処理なし、添加物なし。

ドライレーズンと水を密封容器にいれて25度〜30度で24時間。
そうしたらぶくぶく泡の酵母液ができました。

最後の晩餐でしたかね。パンとぶどう酒を分けわけするってお話し。
ヒトに分けてあげるということに魅せられてパンをつくりはじめました。
今日はここまで、このあと山へ山菜とりに出かけます。
しばらくお別れ・・・


2004.04.05
京都・平野神社の紅しだれ桜

京都・平野神社のさくらは満開。
紅枝垂桜が華やかしく咲き乱れています。



平野神社が鎮座したのが平安遷都(794年)直後、
1200年近くの歴史を有する神社です。
平野妹背、寝覚、突羽根、魁などの品種が神門をくぐると目につきます。
まあ綺麗なこと、多くの善男善女が見物に訪れます。

京都の歴史を振り返るとき、京都はいつも政治と心理の中心でありました。
「京」という名前じたいがそのことを意味するではありませんか。
平安貴族から武家へ力が移譲してきたとしてもその中心にありました。
この島国の構造に想いをめぐらせていくときそこに原型を見るような気がします。

いま、私たちがこころを開いていくとすれば、
桜の美しさを感じる深〜いところに、
立ち返っていくことが求められているのかも知れません。
そこからの出発であるように思います。
現状を、認めるにしても認めないにしても・・・です。


2004.04.12
ギャラリー・DOTの写真展案内 2004.4

京都・下鴨にある、オリジナルプリントを扱うギャラリー・DOT(TEL 075-722-0658)で、
4月16日〜4月28日まで、写真家・山村国夫の写真展が開催されます。
春爛漫の京都散策の折にはぜひ訪問してほしいギャラリーです。

展覧会名:さくら さくら 第二章 山村国夫写真展

開催場所:ギャラリー・DOT

会期:2004年4月16日(金)〜4月28日(水) 

時間:11:00〜19:00 但し4/22(木)は休廊


内容:山村国夫氏の「さくら」シリーズは1997年に第一章を開催し、
それ以降の代表作を第二章としてまとめました。
1929年生まれ、航空少年飛行隊での敗戦、
結核との長い戦いなど様々な人生の出来事の中で1968年の春、
雨の歩道の桜の花びらに強く魅せられて以来、今日まで撮り続けられてきました。
今回は30数点を展示いたします。
ぜひご高覧ください。


2004.04.13
つくしを採って食べる

春の野山につくしが生えてきました。
春の山菜の代表ですね。



山のふもとの光がよくあたるところにつくしが群生しています
すぎなはまだ新芽です

つくしを摘んではかまをとってあげます
さっとゆでて出来上がりです

春の朝の食卓につくしはやさしい
胞子のかろやかなほろ苦さがなんともいい
自然の恵みをいっぱいに受けながら
健康であることってこういうことか〜って感じます


2004.04.14
つくしを採る

つくし-土筆-が生えている。





撮影地:石川県金沢市車町


2004.04.15
せり・芹を採る

山の水辺にせりが群生していました。
朝の山の空気はすがすがしいですね^o^



朝に散歩をかねて山にはいると鶯がないていました
足元の清流に芹が生えていました
水に手をさらすと冷たさ感が伝わってきました

芹を間引いてあげるふうにして採取しました
これ、恵み、というのでしょうね
仰いで見る空は青
今日もひとつの良いことがあると信じて芹を摘みました


2004.04.16
山に咲く花-1-

春の野山はお花がいっぱい。
雪解けのころから新芽がでてきて
今の時期いっせいに花をさかせますね



花のいのちは短くて苦しきこと・・、って放浪記にあったけれど
冬には雪に埋もれ夏には草が茂って侵入できなくなる山の中は
小鳥たちがさえずり花たちがさきみだれていました

縄文、じょうもん、だれが名づけた時代かしらないけれど
かっての昔のわれらの先祖の生活をふっと想ってみる
放浪採取生活者の群れには争いがなかった?!^o^

だれもが生産と消費を実践していた生活だったのかな〜
それぞれの生の役割を演じて共生してた

棲み分けしている花たちのたたずまいを見ていると
なぜか文明のおわりを感じてしまいますね


2004.04.17
山に咲く花-2-

山には精気が漂っているっていいます。
山に祠をおいて精を鎮めるっていう知恵をもちました。



ここは山の中とはいっても海から三里なだらかな里です
遠くは中部山岳地帯に連なり富士に至。
富士の山を表とすればここは裏の山
その距離は百里かなとも想う

天女がおりますこの山に花が咲くのです
すみれの花です

祠が置かれて800年以上の時間がたちました
いまここにあらたな祠を置きたいな〜

取材地:石川県金沢市車町


2004.04.18
山に咲く花-3-

山のなかの植物分布はひとつの世界です。
あたかも人間集団の分布図を彷彿させますね。



やまの斜面に群生するしょうじょうはかま
どちらかといえば陰性ですね
光のすくない処にたたずんでいます

どうしたんやろ
光を必要とする植物たちに光を譲ってあげて
ひっそりと自分たちの住まいを確保してるんやろか

わたしたちにもありますよね^o^
でしゃばりつよがり欲の河なんて
でも負けるが勝ちっていうこともあるしねえ〜
ほんとは勝ち負けじゃなくて共存共生ですよね、フフッ


2004.04.22
わかばの季節

山の中は若葉の季節。
新緑のまばゆさはこころの洗濯ですね。



2004.4.21 取材地:石川県金沢市車町


2004.04.23
わらびを採る

春のやまにてわらびを採る。
山の斜面の光があたる処にわらびが群生しています。



山菜を食することは自然生活を指向すること
山の斜面の地表からあたまをもたげるわらびの新芽
空たかくから眺める太陽の塔の自然版

こうして朝の時を散策しながら山菜を摘んでいきます
光の下にはわらびが群生しており
木立の陰にはみつばやふきが群生しています

わかばの色のまばゆさ
澄んだ空気の感触
小鳥たちのさえずり

目で見て肌で感じて耳で聴くことで
ヒトのこころは生命の息吹をよみがえらせますね


2004.04.24
山菜の収穫

春の山菜は天の光からの贈りもの
生きものが生きていくための贈りもの



ぜんまい、わらび、みちば、のふき
朝の山にて収穫しました

生きてることの充実を求めて
自然のものたちと一体になること

からだがあっての感覚とはいえ
光と草木の萌える感触はいいものだと思います
健康であること!とはこの感覚・感触を自覚できること

2004.04.25
花たより-しゃくなげ-

しゃくなげ-石楠花-が咲きました。
山の自生種は園芸種よりもおとなしい感じがします。



さくらの時間がおわると、山にしゃくなげが咲き始めました
春は花にとっても最高の時間なんでしょう
からだいっぱいに花をつけて気持よさそうです

こんな話をパソコン使ってネットワーク配信することって
自然との対極にあることだと認識しますが
ヴァーチャル領域で意識が醸成されることで
新しい時代の感覚と行為が生成されていくのだと思います

花の美しさという感覚と
パソコンに向かってヒトとヒトが匿名で気持を交感することと
どうも相似たものがあるように感じています


2004.04.26
花たより-やまぶき-

春のこの時期は花たちの美貌の競い合いです。
やまぶき-山吹-のはなも咲き乱れています。



古くからこの島国の人たちに愛でられてきた花たち
いま伝統文化のこころの中心となる花たち
花の咲いているすがたを見ながら
とおいむかしを想像します

文学上にあらわされる花たち
絵のなかに描きこまれた花たち
表舞台の花たちは絢爛で華奢な風貌をみせています

草木の命がもっとも華やかなときを
人の栄華盛衰のなかに思うと
花を愛でてあげたい気持がわかりますね


2004.04.27
花たより-いかりそう-

いかりそう-錨草-の花がさいています
自生種の白いかりそうです



京都では紫の花をつけるいかりそうですが
北国の春に咲くいかりそうは白です
葉に下に隠れていてあたまをさげて咲く花です

山辺の小道でこの花に出遭うときってこころときめきます
純白の色あいには無垢な気持がかきむしられるような
魅力を感じてしまいます

撮影地:石川県金沢市車町


2004.04.28
創立記念日
               

あい写真学校と綜合文化研究所は
2004年4月28日に設立いたしました。

この日を創立日としてこれからの展開をおこなっていきます。
あい写真学校および綜合文化研究所のことは
このマイリストにご案内いたしておりますのでぜひご覧ください。

主宰者 osibesense


2004.04.29
いたどりを食べる

やまの斜面に生えてるいたどりを摘んできて
そのまま朝の食卓に並べました。



おお、これはこれは、いたどりさん、こんにちわ!
むか〜し、こどものときにポキンと折って皮むいてたべた
苦いようなすっぱいような味

むかしもいまも変わらないですね
でもこれは食卓でのお料理になりましたよ
こうして写真に撮ってみていると
自然の恵みレストランの貴重な一品ですね

朝のテラスの光のなかでキミは輝いてましたね


2004.04.30
花たより-かいどう-

玄関脇にかいどう-海棠-が咲きました。
ピンクの花びらがフリフリに愛らしいです。



花図鑑をみていると中国原産というのが多いですね。
その昔、大陸からの移入してきた花木なのですね。

花の由来を知ることで文化のかたちを推測する
こんな思いをこめて花の写真を撮り始めて初めての春です

これは、わたしたちの文化がどこにあるのか、というテーマです
あらためてアジア主義という言葉も浮上しはじめたこの頃ですね
わたしは文化の源流を探っていく旅にでかけます

その旅すがら、そこに生の根拠が感じられるかも知れないな〜
そんな予兆にこころをときめかせています













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