むくむく通信社アーカイブス


あい自然学校の日録-2-
2004.12.28〜2005.3.10

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December 28, 2004
山から胡桃!



あい自然学校で〜す!

山の自然は食べものの宝庫です。
最近の野菜を売るお店にも出ている胡桃ですが、
この胡桃は自然種といえばいいのでしょうか、
山に自生している胡桃です。

胡桃のある場所っていうのは水のある崖っぷちが多いんです。
胡桃の習性だとおもうんですが、採りにくい場所ですね。
食べるのはこの種のなかの実ですよね。
胡桃割り人形ってチャイコフスキーのバレエ曲にありますが、
殻が固くってなかなか割れないんですよ。

栽培ものではないので、小さいんですが味はしっかりしています。
冬場の朝のテーブルに素焼きでそのまま並べます。
香ばしい匂いと味が魅力ですね。
なにより自生の胡桃です。

自然人をめざして山での生活つくりですから、
食べものは厳選していったほうがいいですね。
自然食ブームですからといって、
自然風に栽培したのを買ったのでは、ね!
なんのための自然人生活なのかわからなくなりますもんね!

nakagawa shigeo



December 14, 2004
山から銀杏!



近くの山へ入ってみると、そこは真黄色の落ち葉の絨毯でした。
おおきなイチョウのきのしたで、あなたとわたし、いっしょに銀杏拾い!
山の小動物たちもやってきて、いっしょに銀杏拾いましょ!

自然生活というのは、自然の恵みのなかに、
身も心もゆだねていくことですね。
でも、これが出来そうでなかなか出来ないんですよ。

山で拾う木の実や山菜だけで生活できたら、どんなにいいだろうね。
自然のままに採取できるものでは、主食にならないんです。
そこで栽培、稲、麦、芋、それにお野菜・・・・

銀杏はそういうことではおやつのかわりです、程度です。
でも簡単に皮をむいて水洗いして干しておくといいんです。
匂いがきついから外に干しておいて置くんです。



January 05, 2005
再び銀杏の話題



自然とともに生活をつくっていくという考えの流れがあります。
自給自足思考とか自然食志向とかの方向です。
ここ、あい自然学校でも、この流れに乗っていこう、です。

自然の恵み、銀杏を拾う、です。
ボクはこの行為を象徴として捉えています。
銀杏拾ってそれだけで生活が成り立つわけではありませんよね。
主食にもならないですね、銀杏では、ね。

で、何に対する象徴か、ってゆうと、都市生活に対してです。
アーバンライフからルーラルライフへの転換の象徴です。
銀杏は自生とはいえ植樹されたものです。
自然とはいいながらもまったくの自然とゆうわけではありません。

で、ルーラルライフの究極目標が自給自足だとしても、
採取生活ではやっていけない自給自足です。
必然的に農耕生活をめざすことになります。
現在では、この農耕生活が経済システムを越えられない限界があります。

この限界は農耕道具や種などが自給できないことにあります。
こちろんこの限界をどのようにして超えるかが課題ではあるんです。
その超える先に、銀杏の採取という行為を置いているんです。

今年も、あい自然学校では自然生活の方法を考えていきたいと思っています。

nakagawa shigeo


February 03, 2005
自然酵母パンをつくる-1-



あい自然学校の記事にパンの話です。
といいますのも、ここでは、パン酵母を培養させて手作りで自家製パンをつくるからです。
あい自然学校では、自然のままの材料をうまく加工して、
食料としていく方法を交換したいと想っています。
自然酵母パンは、最近の流行にもなってきていまして、小規模ベーカリーでは、
様々なニーズに合わせて、自然系のパンを販売しています。
これは非常にいいことだと想っています。
そこでもう一歩奥へ入って、自然の良質の材料を使って自分でパンを作ろうとゆうことなので
す。

自然酵母パンを自分で作るということの意味は、田舎暮らしを指向するなかでの手作りの一つ
です。
ここでは、1個のパンを作るのに丸3日以上の時間をかけていきます。
もちろん大量生産ではありません。
1回の分量は小麦粉400gのパンです。夫婦二人の朝食用、1週間分です。

それから自然酵母の手作りパンは、健康面でのいいことがあります。
パンをつくる材料にこだわることができます。
小麦粉に始まって、中に入れる材料へのこだわりです。

このようにいろいろな側面から、パンをとらえていくことで、
現在の食文化を見つめてみようとの思いがあるわけです。
この自然酵母パンつくりを、シリーズで掲載していきたいと思っています。
今日はその第一回目でした。

写真は、自家製の自然酵母パンの出来上がりです。

nakagawa shigeo


February 05, 2005
自然酵母パンをつくる-2-

<自然酵母パンをつくる>

●ぱん材料について



こだわりの素材を使っていますね、やっぱりね、
    こだわってあげることで「健康ぱん」になれるんやね。
    オーガニックな素材を集めています。
    国内産の強力粉と全粒粉(※1)、
    スキムミルク、天然塩、てんさい糖と黒砂糖(※2)
    オーガニックレーズン、クルミ、自家製ピールなどを入れてます。

小麦粉・強力粉:
競馬みたいな話だけど(笑)
国内産強力粉では一昨年まで北海道産「はるゆたか」っていう
品種を主に使ってたんですが、
最近は品種改良されて「はるゆたか」の出番がないみたいですね?
んでこっちとしても手にはりゃねっすから、
ブレンド強力粉(1kg310円)で我慢してます
(豪州産グルテンが添加されてる)
それでオーガニック国内産を使いたいのですが
1kg1000円ほどするのでちょっと手が出せないです、
ごくたまに使います、程度です。

小麦粉・全粒粉:
京都・園部の奥村さんの産無農薬全粒粉(1kg500円ほど)を使っています。

ライ麦粉:国内産が無いようなので使っていません。

米国産&カナダ産の小麦粉(5kg1000円ほど)を
初期の頃使ってたことがあります。
白くて見た目に綺麗でエレガンスな感じで、
出来上がりもやわらかくてふっくら仕上がりでしたけれど、
今は全く使っていません。

元種起しにを2回にそれぞれ強力粉100gずつ、
こねる時に強力粉150gと全粒粉50gをいれるので、
小麦粉全量400gが一回の量としています。

これで2人で6日として1日35g程度を摂取しています、ことになります。

(※2)
スキムミルク:
よつば乳業製スキムミルク(200g273円)を30g入れてます。

天然塩:
伊豆大島産自然海塩「海の精」を小匙1/4程度入れてます。
これは彼女の血圧を配慮して少なくしています。

てんさい糖と黒砂糖:
お砂糖はふつう白砂糖を使うのですよね?ここでは健康を考慮して、
てんさい糖は北海道産、黒砂糖(粉末)は沖縄産のものを使っています。
てんさい糖小匙2杯、黒砂糖小匙2杯、出来上がりぱんは甘めです。

健康を思って混ぜる素材:
カリフォルニア産有機栽培ドライレーズン40g、
カリフォルニア産有機栽培くるみ20g、
自家製ピールは40g
文旦、晩柑、柚子、ザボンなど、
時折々の旬に湯がいて晒して砂糖で炊いて乾かして冷凍保存しておいて、
そのつど使っています。

このようにしてパンの材料を選択しています。

nakagawa shigeo


February 12, 2005
自然酵母パンをつくる-3-

自然酵母パンをつくる。



具体的な作り方の手順は別項にしますが、
ここでは、なぜ自然酵母パンを作るのかとゆう理屈を捏ねてみたいと思います。
小麦粉を捏ねての体力仕事がパン作りなんですが、
理屈を捏ねることで自然学校が成立する(笑)

とゆうのも自然酵母パン作りは一つのコンセプトに基づいて考えています。
まづ材料ですが、自分で選ぶとゆう選択の自由です。
自分で選ぶとゆうからには、好きなように選び組み合わせができるとゆうことでもあります。

自然派を目指しての自然酵母パン作りですから、
基本的に工業的大量生産品は使わないことを念頭に置きます。
すると小麦を発酵させるための菌、普通にはイーストを使いますが、
これは工業生産だからやめます。
そこで自然素材を使って酵母菌を培養することになります。
ボクの場合はドライレーズンを使っていますが、
他には果物や野菜やお米からでも培養できます。

このこだわりがどこまで通せるかとゆう実験でもあるんです。
究極は、全ての材料を自分で作り出せれば最高なんですね。
自然派指向が食料なんかを手作りすることで実現していくようにです。

ボクは、輸入品が全てダメだとゆう考えは持っていません。
地産地消で輸送コストを少なくするとゆうことは考えますが、
安心していただける品物ならば輸入品でもいいじゃないですか。
自然派の考えは、アグリビジネスからの逃避です。
ですからフェアートレードまで否定することは毛頭ありません。

パン作りに使う材料の一つひとつを、
その生産段階までさかのぼって検証していくことができます。
この検証していくことで、食の問題とされる領域がかなりはっきりと見えてきます。
たとえばミルクを使いますが、そのミルクを搾る牛のいる環境を考えます。

このようにして良品を使っていくと単価的には、
材料費だけで市販のパンよりもはるかに高価なパンになってしまいます。
逆に、見えてくることは、市販の大量生産パンの安さには材料に不安がでてきます。

このようにして自然酵母パンを手作りすることで背景の良否が判ってきます。
この良否は、それぞれの人の価値観に基づくことではありますが、
ボクは意義あることと思っています。

nakagawa shigeo


February 24, 2005
ルーラルライフ-01-



ルーラルライフっていうのは農的生活とでも訳せばいいでしょうか。
アーバンライフ(都市生活)に対応する言葉として使います。
さて、このライフとゆうのは生活とボクは訳します。

ライフに関する言葉をあげてみますとライフサイクル、ライフステージなんかが出てきます。
ライフサイクルは生活の時間軸での変容、ライフステージは生活の面的広がり。
ここで中心となる場は、ルーラル・ライフ・ステージです。
農的な生活の場、とでもいえばいいかと思います。

このルーラルライフのシリーズは、あい自然学校とゆうブログのなかで展開します。
キーワードは自然、ネーチャー、ナチュラル、です。
で、ルーラル・ライフ・ステージに登場するのは、自然派生活人のボクとゆう人。
このボクを主人公にした小説風読み物として、ここに連載していければいいな〜と思っていま
す。

写真と文章で綴っていきます。
掲載写真はボクがルーラルライフステージで遭遇する痕跡に限ります。
ボクの身の回りの生活に密着した風景とか物とかです。

2005年2月24日とゆうのが今日の日付です。
その最初の写真は胡桃と銀杏。
彼女の実家から頂いてきた九谷焼のお皿に盛り付けた胡桃と銀杏。
2004年の秋、つまり昨年の秋に山で採取した胡桃と銀杏。

胡桃は家屋の前にある崖っぷち、徒歩20秒の場所にて採取。
銀杏は道路を隔てた小山の麓、徒歩2分の場所にて採取。
山で過ごす日の朝のテーブルに並べて食するものです。

nakagawa shigeo


March 04, 2005
蕗の薹-ふきのとう-



ルーラルライフ-02-

春一番に採れる山菜は、蕗の薹です。
まだ雪が残った地表に花芽があらわれてきます。
野蕗-のぶき-の花芽です。

蕗の薹は、2月半ばから4月初めごろの時期が旬です。
4月から5月には、蕗が採れます。
山菜としては何かと重宝する自然の恵みです。

蕗の薹は、味噌と煮込んで、蕗の薹味噌がいいですね。
もちろん油で揚げてたべるのもいいのですが、自然学校です。
味噌は手作りのものを使います。
お酒と砂糖を加えていきますが、味噌だけでも調理できます。

調理法は、蕗の薹を水洗いし、熱湯で数分間煮ます。
そのあと水に30分ほど晒します。
晒した蕗の薹はよく水気を搾ってみじん切りにします。

味噌をお酒か水で薄めて、砂糖を適量加えてあげます。
この味噌と蕗の薹を煮込んでいけば出来上がりです。

小瓶にとって冷蔵保存しておけばいいですね。
炊きたてご飯に蕗の薹味噌を添えて食べます。
春一番、ほろ苦い味がして食がすすみます。

自然の恵みを食することは、自然の姿を認識することにつながります。
蕗の薹&野蕗は、自分の庭にて栽培していくといいですね。
地下茎を伸ばしていく蕗の繁殖力は旺盛です。

自然派生活は、自給自足を目指していきます。
自然のままを大切にしていかないといけません、ね。

nakagawa shigeo




March 10, 2005
ルーラルライフ-02-



自然の恵みを受けて、山に自生する木の実を採取する生活。

春には山菜、秋には木の実、これで生活が成り立つわけではないですが、
自然のなかに、その恩恵をうけている自分を発見することで、
気持が安定して、心が解放されていくように感じるのはいいことです。

都市でサラリーマン生活をしていたころは閉塞状態でした。
現代の都市生活サラリーマンが直面している問題です。
営業目標達成のために奔走し、ふと気がつくと寂寞感がいっぱい。
神経すり減らし死を予見したりしてしまうこともままある生活です。

お金が最優先する考え方から、そうではない考えもあると気づいたとき、
それがターニングポイントなのかもしれません。
心の豊かさって何なんでしょうかね。

たしかにアーバンライフは、金さえあればなんでも手に入ります。
でも、ふっと我に立ち返って疑問符が打たれたときってありませんか?
いったい自分は何してるんだろ〜?って思うことってありませんか?
もし、そんな気持を持ってしまって、もう一つの道を思うとき、
そこには豊かな自然と触れ合う生活があるように思いました。

勝った負けたの価値判断から、別の価値判断への移行ですね。
田舎に住むことだけがルーラルライフじゃないんです。
心のあり方の問題なんだと思っています。









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あい自然学校の日録-3-



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